手延そうめんが出来るまで
手延そうめんで藤田製麺がこだわっている『麺』は、丹精にこねて伸ばして生まれます。
どのようにして素材の持つ最高の質を引き出しているのか?
手延そうめんのあの強いコシや独特の食感はどうやって生まれてるのか?
藤田製麺のそうめんが出来るまでの一部をご紹介します。
※各工程の間には長・短時間の熟成が入ります。
日もまだ出ていない午前4時半、藤田製麺のめん造りは捏りから始まります。こだわりの素材をこねて麺の命となる生地作りです。
生地は薄力粉。これに麦飯石水と天然塩を加えて練り上げます。
十分にミキシングをしてから、生地をローラーに降ろして円柱形に丸めます。
ミキシングで円柱形に丸めた生地を板状に切り出し、その板状に切り出した生地を棒状に丸めます。
棒状に丸めた生地3本を、1本の棒にまとめていきます。
これは、1本の棒にまとめて圧縮することで、生地の中に入っている空気を抜き出し、よりコシが強い麺を作り出す技法です。
これが藤田製麺の作り出す麺のコシの強さの秘訣です。
生地を生地粉をまぶしながら細くしていきます。それをさらに細くするために再び伸ばします。(7ミリ程度)
板切り時の写真と見比べると、こんなに細くなりました。ですが、これをさらにもっと細くしていきます。
2本の棒の間に生地を掛けていきます。生地はあや掛けで高速で掛けられていきます。
そして、あや掛けした手延そうめんを熟成箱に入れて熟成させます。熟成時間はその時によってまちまちで、数時間、季節や気温や湿度などによって異なります。
掛巻した麺を、熟成の後、70cm程の長さに延ばします。
さらに大きな麺を掛けて、さばきという大引き(大きな箸)を入れつつ、麺の長さが2mくらいになるまで丁寧に引き延ばします。
長く引き延ばした生地を機(はた)に掛けてピンと延ばします。はた掛けした生地の長さは2.5m。もうすぐ『麺』が誕生です。
その後、はた掛けした生地を自然風を取り入れて乾燥させます。温度と湿度に注意を払いつつ、段階を分け、時間を掛けて麺を乾燥させていきます。これで独特の食感でコシのある藤田製麺のそうめんが誕生します。
乾燥させた麺を長さをそろえて裁断した後、機械を使って麺を束ねていきます。
束ねた麺を袋詰め、箱詰めします。あとは皆様のお手元に発送するだけです!